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2010年8月

2010年8月29日 (日)

熱中症について④

今回は熱中症の予防法として体調チェック方法について述べたいと思います。

病院でのメディカル・チェック

◎一般的な健康診断

(問診、理学所見、血液検査、尿検査、胸部X線、心電図)

熱中症については、既往歴の確認が必要となります。過去にかかった人はなりやすいと言われています。

◎運動負荷心電図

エルゴメーター検査、ドレッドミル負荷試験

◎心エコー検査、24時間心電図 など

自分で行うコンディション・チェック

①練習前後の体重確認

練習前の体重測定時に、前日減った分の80%を回復するように水分や食事をしっかり摂る

発汗によって失われた水分量をチェックし、運動前後の体重減少が2%以内に収まるような水分補給

②睡眠状況の把握

睡眠不足は熱中症を引き起こしやすい

③ケガ、故障の把握

ケガ、故障があれば、無理をすることで、熱中症を引き起こしやすい

④その他 発熱、疲労、下痢(便通の状態)、二日酔い、貧血、循環器疾患の有無などの確認

などで、自分自身の体調を絶えず管理することが大切です

具体的な対策

練習前の体重測定時に前日減った分の80%を回復するように水分や食事をしっかり摂るようにする

1.練習前:練習30~60分前に水分を500cc程度飲む

2.練習中:15~20分毎に200ccの水分を摂る

  運動時の水分補給は「乾いたな」と思う前に飲む!!

  練習中に冷水を身体にかけて体温を冷やす

3.塩分を補う:0.25%の食塩水を飲む

  目安=500ccのお茶を2本に小さじ半杯(2.5g)の塩を

  混ぜると飲みにくいため塩(粗塩が望ましい)を舐めながら水分を飲む

 スポーツドリンクでもOKですが、若干糖分が濃いために薄めるといいです

 糖分:1時間以内の運動なら飲料水に糖分は必要無し

 塩分:体重の2%の発汗までなら必要無し。発汗が多くなれば(汗が塩辛くなれば)塩水を摂取する

4.運動中、身体を冷やす

 胃腸が丈夫ならペットボトルを凍らせておいたり、保冷剤を凍らせて持っていき、身体を冷やすのに使う

5.筋肉の疲労を取る

 レモンの輪切りをもっていく

 糖分を摂る(ポカリスエットなども利用する)

6.運動後

 体重減少分を補える量を分けて飲む(一度に大量に飲まない)

7.運動後チェック

 発汗によって失われた水分量をチェックし、運動前後の体重減少が2%以内に収まるように水分補給

8.練習から帰ってきたら

 (周りの人が)温かい目で見てあげて、心が楽しくなる会話をする

9.家に帰ったら

 疲労を溜めないように配慮する

 特に、睡眠と食事には気を配ってあげる

以上が、予防法と具体的な対策です。ちなみに、体育協会が出しているものを掲載します

日本体育協会「熱中症予防の原則」

熱中症予防8ヶ条

①知って防ごう熱中症

②暑いとき、無理な運動は事故のもと

③急な暑さは要注意

④失った水と塩分を取り戻そう

⑤体重で知ろう 健康と汗の量

⑥薄着ルックでさわやかに

⑦体調不良は事故のもと

⑧あわてるな、されど急ごう、救急処置

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2010年8月22日 (日)

熱中症について③

今回は熱中症シリーズ第3段です

水分補給以外に熱中症を予防するにはどんなことが必要でしょうか?

◎風通しのいいゆったりとしたスタイルでプレーする

・帽子をかぶり、直射日光を避ける

・白いウエアで直射日光を反射させる

・ゆったりとしたウエアで風通しをよくする

・プロテクターを付けるアメフトや剣道などの競技の場合は、こまめに防具を脱着することが大切です

・防具をつけた練習は午前中の涼しい時間に終わるなどの工夫も大切です。アメフトでは昼間の練習は禁止されています

◎暑さへのウォーミングアップを行う

本格的な練習や試合にいきなり臨むのではなく、暑いところで運動をして、十分の水分を補給しながら良い汗をしっかりかきましょう

目安:体重が1Kg以上減少するような運動(30℃以上の気温で2時間程度の運動)

3日間続けると80%、1週間でほぼ日本の暑さに対応できる状態になります

暑さになれると

1.発汗量の増加

暑さにさらされてから、汗が出始めるまでの時間が短くなり、また、汗の出る量も多くなります

その結果、暑い日中や激しい運動をしたときにも、体温が上がり過ぎないようになります

汗の質も、変化があり、塩分の損失もすくなくなります

2.快適と感じる温度のシフト

暑さにさらされていると、快適温度の範囲も高温側へ移動します

何事にも前もった準備が必要ですね

次回は体調のチェック方法を述べたいと思います

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2010年8月 8日 (日)

熱中症について②

今回は、前の記事の続きです

熱中症にかかりやすい条件

○体力が弱い(新入生や新人)

○肥満

○体調不良

○暑さに慣れていない

○風邪などで発熱している

○ケガや故障している

○熱中症になったことがある者

熱中症の起こりやすい環境や活動の条件

気象および環境

○前日までに比べ、急に気温が上がった場合

○梅雨明けをしたばかりの時

○気温はそれほど高くなくても、湿度が高い場合

○活動場所 アスファルトなど人口面で覆われている

        草の生えていない裸地

        砂の上などの場合

活動状況

○普段の場所とは異なった場所(涼しいところから暑いところへ移動した際)

○休み明け、練習の初日

○練習が続いた時の最終日前後

と、なっています。

環境が急激に変わったり、気持ちが緊張しているときや緩んだときになりやすいようです。

では、競技中や練習中の飲み物はスポーツドリンクがベストでしょうか?

マラソンやサッカーなど密度が高く持続的な筋肉運動を必要とするスポーツの場合

運動中の飲み物としては、糖分が多すぎます。糖分は2.5%が理想的なので、ポカリスエットなどを半分に薄めて飲むのが、望ましいです

強度や持続性を要求されないスポーツの場合

野球の試合などは、常に走り回っているわけではないため、糖分が含まれる飲み物は問題ありません。砂糖入りのスポーツドリンクや蜂蜜入りのオレンジジュースなどが好まれる場合もあります。

競技が終わって飲むドリンク剤は

ミネラルと炭水化物を多く含んだ飲み物がいいです。オレンジジュースなどのフルーツジュースはカリウムや微量なミネラルを含み、望ましいです

次回は 水分補給以外に、熱中症を予防するのに必要なことを述べたいと思います

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2010年8月 1日 (日)

熱中症について①

皆さんこんにちわ

暑くなってきましたね

この季節は、暑さ対策が必要となります

最近熱中症という言葉をよく耳にすると思います

症状が進むと、最悪は命を落としてしまいます

しっかり理解できれば、きちんと予防できます

これから、何回かに分けて、熱中症について述べたいと思います

熱中症とは主に、暑いところで激しい運動をしたときに起こる障害です

スポーツや活動中において、体内の筋肉から大量の熱を発生することや、不十分な水分摂取による脱水による発汗障害などが原因となって、体温コントロールが出来なくなってしまう危険な状態です。

熱中症(heat illness)の新しい分類として

Ⅰ度(heat cramp)→従来の分類は「熱痙攣」=軽症:水分摂取で改善

Ⅰ度(heat syncope)→従来の分類は「熱失神」=軽症:水分摂取で改善

Ⅱ度(heat exhaustion)→従来の分類は「熱疲労」=中等度:輸液(点滴)が必要

Ⅲ度(heat stroke)→従来の分類は「熱射病」=重症:体温低下、輸液、厳重な管理が必要

と、なっています

熱中症の症状による分類として

Ⅰ度 軽症:熱痙攣

◎大量の発汗の中、水のみを補給した場合に起こりやすい

  症状=四肢・腹筋などに痛みをともなった痙攣(腹痛のこともある)

「大量の発汗」 → 「水分・塩分の喪失」 → 「口が渇く・嘔気・めまい・疼痛を伴う痙攣」

 対処法=涼所安静 水・塩分補給(塩分は食塩では無く、粗塩や梅干をお勧めします)

Ⅰ度 軽症:熱失神(数秒間程度のもの)

◎運動をやめた直後に起こることが多い。運動中の筋肉ポンプ作用を急に止めると脳への血流が減少する。

「運動:筋肉労働」  「暑さ」 → 「毛細血管拡張」 → 「相対的循環血液量減少」(身体の中心に流れる血液量が減る) → 「脳虚血:失神・頻脈・低血圧・呼吸回数増加」

 対処法=涼所安静 水・塩分補給

Ⅱ度 中等度:熱疲労

◎放置すれば重症化し、Ⅲ度へ移行する危険性がある

「発汗 水分・塩分喪失」 「毛細血管拡張」 → 「循環血液量低下 心拍出量低下 心不全状態」 → 「末梢循環不全:極度の脱力状態 めまい感、疲労感、虚脱感、頭痛、嘔吐など」 

 対処法=体温低下療法 輸液(点滴)による補正(病院にて行う)

Ⅲ度 重症:熱射病

◎全身の臓器の障害を生じる多臓器不全となり、死亡に至る危険性が高い

「高温・多湿」 「熱産生>熱放散」 → 「うつ熱状態:過高熱」 → 「自己温度調節機能の破綻 意識障害・呼吸不全・腎不全・DIC、多臓器不全状態」

(DIC=汎発性または播腫性血管内凝固症候群:なんらかの原因で極端に血液が固まりやすくなって、末梢血管に広く血栓が形成されて起こる症候群)

 対処法=急速冷却 輸液による補正 全身的管理 酸素注入 アシドーシスの補正

(アシドーシス=身体の中を酸性に傾けてしまう状態)

と分類されます

ちょっとわかりにくいですかね・・・

熱射病の前兆として

・肺と筋肉に「火がつく」

・呼吸が速くなり、息苦しくなる

・口が乾きあがる

・視界がぼやける、めまい・吐き気がある

・思考と行動から理性が失われる(異常行動する)

・体温は40℃以上あるのに、皮膚は乾いて冷たい

以上の症状があれば、非常に危険です

すぐに首の付け根、脇、股関節の前面(ソケイ部)を、氷水で冷やし、病院へ向かってください

次回は、熱中症にかかりやすい条件について述べたいと思います。

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